メニュー

熱傷の処置

熱いお湯をかけてしまった、アイロンに触れてしまった、油がはねた…
このような日常の不意な事故で起こる**やけど(熱傷)**は、放置してしまうと見た目の傷跡が残ったり、感染症を引き起こしたりすることがあります。

やけどは、損傷した皮膚の深さや範囲によって重症度が変わります。軽度なものであればご自宅での処置でも治りますが、広範囲に赤くなっている、強い痛みが続く、水ぶくれができているなどの場合は、医療機関での診察をおすすめします

私たち**ゆうひ内科循環器クリニック(横川駅より徒歩8分)**では、軽度から中等度までの熱傷(やけど)に対応しております。必要に応じて縫合や軟膏処置、消毒、感染予防の内服なども行っています。

熱傷(やけど)の原因

やけどの原因は日常生活のさまざまな場面に潜んでいます。

【よくある原因】

  • 熱湯・蒸気(調理中の事故)

  • アイロン・ストーブ・ヒーター・カイロの接触

  • ホットプレートや湯たんぽの長時間接触

  • 油がはねたことによる火傷

  • 花火やコンロの火によるもの

  • 薬品や酸・アルカリ(化学熱傷)

  • 日焼け(紫外線による熱傷)

特に小さなお子さんや高齢の方は、皮膚が薄いために軽い熱源でも深いやけどになることがあります。

熱傷によって引き起こされる病気

やけど自体は皮膚の損傷ですが、処置を誤ったり放置してしまうと、次のようなトラブルが生じることがあります。

  • 細菌感染(化膿)

  • 潰瘍化や壊死

  • ケロイド・肥厚性瘢痕(傷跡が盛り上がる)

  • 関節周囲では、皮膚が縮んで可動域制限が起こることも

特に、水ぶくれが破れたあとは、**バイ菌が入りやすく感染リスクが高まります。**また、糖尿病や動脈硬化など基礎疾患をお持ちの方では、治癒が遅れやすい傾向にあります。

熱傷(やけど)の処置や治療法

やけどの治療は、深さ(Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度)と範囲によって異なります。

ご家庭での応急処置

  • すぐに流水で15~30分冷やす
     → 冷やすことで損傷の進行を抑えられます(氷を直接あてるのはNG)

  • 衣類の上からやけどした場合は、服を脱がずにそのまま冷やす
     → 無理に脱がすと皮膚が一緒に剥がれることがあります

  • 水ぶくれは破かない
     → 破ると感染のリスクがあります。清潔なガーゼで覆って医療機関へ

医療機関での処置(当院で対応可能)

  • 軟膏(抗菌薬や保湿剤)塗布

  • ガーゼやフィルムによる保護

  • 鎮痛剤の処方

  • 必要に応じて抗生物質の内服

  • 深いやけどの場合は、専門の形成外科への紹介も検討

※「小さくても深そう」「痛みが強くて続く」「水ぶくれが広がっている」場合は、早めの受診が安心です。

熱傷についてのよくある質問

Q1. やけどの水ぶくれは潰しても大丈夫ですか?
A1. 潰さない方がよいです。**無理に破ると感染を引き起こす可能性があります。**清潔な状態で受診してください。

Q2. 子どもがやけどした場合、自宅で様子を見てよいでしょうか?
A2. 皮膚が赤くなっていたり水ぶくれがある場合は、**年齢を問わず早めの受診をおすすめします。**お子さまの皮膚はとてもデリケートです。

Q3. 軽いやけどで受診してもいいですか?
A3. はい、**少しのやけどでも不安があれば遠慮なくご相談ください。**治りを早め、傷跡を残さないような処置を心がけます。

Q4. 家でできるケアはありますか?
A4. 冷却のあとは、清潔なガーゼで覆って保湿を保ちつつ安静にしましょう。消毒はかえって皮膚を刺激することもありますので、医師の指示に従ってください。

院長より

やけどは、誰にでも起こり得る身近なケガですが、処置の方法でその後の経過が大きく変わります。
特に「水ぶくれがある」「赤みが強い」「痛みがひかない」ような場合は、感染や後遺症を防ぐために早めの対応が大切です。

当院では、軽度〜中等度の熱傷に対応し、処置・内服・経過観察まで一貫して診療しています。もしものときは、お気軽にご来院ください。お子さま連れの方も安心して受診できるよう、キッズスペースやバリアフリー環境も整えております。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME