メニュー

心房細動

「脈がバラバラで不安になる」「胸がドキドキして落ち着かない」「急に息切れがするようになった」──このような症状は、**心房細動(しんぼうさいどう)**という不整脈が関係しているかもしれません。

心房細動は、心臓の上の部屋(心房)が不規則に震えることで、脈が不規則に速くなる不整脈の一種です。加齢とともに増える病気で、高血圧・糖尿病・心臓の病気がある方に多く見られます

当院では、循環器専門医による心電図・心エコー検査を行い、血栓予防や心拍コントロールなどの治療方針を丁寧にご説明しています。また、心房細動を指摘されたがまだ専門医を受診していない方のご相談も積極的に受け付けております。

心房細動の症状について

心房細動の症状は、ある日突然起こることもあれば、慢性的に続くこともあります。代表的な症状には以下があります。

  • 胸のドキドキ(動悸)

  • 脈がバラバラに打つ感じ

  • 息切れ・疲れやすさ

  • めまい・ふらつき

  • 胸の違和感・胸苦しさ

  • 無症状(健診などで偶然見つかるケースもあります)

特に高齢の方では「脈が飛ぶ感じ」「なんとなく調子が悪い」といった訴えで来院され、心房細動が原因だったということも少なくありません。

心房細動の原因について

心房細動の原因は一つではなく、さまざまな要因が絡み合って発症します。

【心房細動の主な原因】

  • 高血圧

  • 心臓の弁膜症(僧帽弁の異常など)

  • 心不全・心筋症

  • 加齢(特に70歳以上に多い)

  • 過度の飲酒やストレス、睡眠時無呼吸症候群

  • 甲状腺機能亢進症などの内分泌異常

心房細動は、加齢性の変化として心房が拡大・変性していくことが発症の土台になります。生活習慣病の管理や、早期からの治療が進行を防ぐカギになります。

心房細動の病型について

心房細動は、発症のしかたや持続時間によって、以下のように分類されます。

分類 特徴
発作性心房細動 数分~7日以内に自然に戻るタイプ
持続性心房細動 自然には戻らず、治療によってのみ正常リズムに戻るタイプ
永続性心房細動 リズムを戻す治療は行わず、心房細動のまま維持するタイプ

どのタイプも、脳梗塞や心不全のリスクがあるため、治療の目的は「リズムの管理」と「血栓予防」です。

心房細動の治療法について

心房細動の治療は、「心拍のコントロール」と「脳梗塞の予防」が中心です。患者さんの年齢や背景疾患に合わせて、治療方針を丁寧に決定していきます。

1. 抗凝固療法(血栓予防)

心房細動では、**心房内に血液がよどみ、血栓ができやすくなります。**この血栓が脳に飛ぶと、脳梗塞の原因となるため、抗凝固薬で血をサラサラにすることが重要です。

【主な抗凝固薬】

  • ワルファリン(ビタミンK拮抗薬)

  • DOAC(直接作用型経口抗凝固薬:エリキュース、リクシアナなど)

患者さんの年齢・腎機能・併用薬を考慮して選択します。

2. 心拍数・リズムコントロール

  • β遮断薬やカルシウム拮抗薬で脈の速さをコントロールします

  • 抗不整脈薬で正常リズムの維持を目指すこともあります

  • **アブレーション(カテーテル治療)**を検討することもあります
     →当院では、治療適応の判断と専門医への紹介を行っています

3. 原因疾患の管理

  • 高血圧・心不全・甲状腺異常などの背景疾患がある場合は、その治療が並行して必要です

心房細動についてのよくある質問

Q1. 心房細動を放っておくとどうなりますか?
A1. 放置すると、脳梗塞のリスクが5倍以上になると言われています。心不全を起こすこともありますので、早めの治療が大切です。

Q2. 脈が速くないのですが、心房細動ではないですか?
A2. 心房細動でも**脈が速くないことがありますが、リズムが不規則になるのが特徴です。**心電図での確認が必要です。

Q3. 治る病気ですか?
A3. 薬やアブレーション(カテーテル治療)により、**正常リズムを維持できることもありますが、再発しやすい病気でもあります。**定期的なフォローが重要です。

Q4. 健診で心房細動と書かれていました。すぐに受診した方がよいですか?
A4. はい、健診で指摘された場合は、**心エコーやホルター心電図による精査が必要です。**放置せずに一度ご相談ください。

院長より

心房細動は、よくある不整脈の一つですが、決して軽く見てはいけない病気です。脳梗塞や心不全と深く関わっており、適切な診断と治療が将来の健康を守るカギになります。

当院では、循環器専門医として、心電図やホルター心電図、心エコーを用いて的確に診断し、患者さんに合わせた抗凝固薬やお薬の調整、必要に応じた専門医へのご紹介まで、一貫してサポートしております。

脈が乱れていると感じる方、健診で指摘を受けた方、ぜひ一度ご相談ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME